土地を購入するとき、境界を確認したことはあるでしょうか。
日当たりや立地ばかり気になって、あまり見たことがない人もいるのではないでしょうか。
境界確認は、自分の土地や相手の土地を守るためにも、必要なことです。
境界確認書はあった方がいい
境界確認書には、境界のトラブルを防ぐため、隣同士の双方がしっかりと境界を確認したことを表示する書類です。
境界確認書には、測量図が添付されているので、どこからどこまでが誰の土地なのか、はっきりわかります。
万が一、実際の土地と違う場合は、ほとんどの場合、現況が優先されます。
土地によっては、境界確認書がない場合もあります。
また、土砂崩れや経年変化などで、境界があいまいになってしまった場合もあります。
そのような場合は、新しく境界確認書を作り直す必要があります。
境界確認書を作るには、その土地に接した土地すべての所有者の立ち会いが必要です。
また、測量士や土地家屋調査士にも、立ち合ってもらう必要があります。
費用もかかり、大掛かりな調査になります。
場合によっては、ここまでが自分の土地だと勘違いしていることもあり、もめることもあります。
そのような事態にならないよう、土地の購入の際には境界確認書があるか確認してみることをおすすめします。
境界確認書がなかったら、どうしたらいい?
境界確認書がなかったら、土地家屋調査士に作成を依頼します。
費用は土地の広さや形状、依頼する土地家屋調査士によって違います。
一般的に、30万円から60万円ほどかかる場合が多いようです。
なかなかの金額ですが、境界確認書さえあれば防げるトラブルもあります。
事前に安心して土地を購入するため、トラブルを防ぐための安心料とすれば、高くないのかもしれませんね。
境界確認書の作成期間は、その土地の事情によりさまざまです。
隣の土地の持ち主が、隣に住んでいるとは限りませんよね。
地方へ出ていたり、海外に行ったりしている場合は、立ち会いだけでも相当な日数がかかります。
また、もし誰かがごねてしまった場合は、説得や相談をするのに時間が必要になります。
このように、土地の持つ事情によってかかる時間はかかります。
もし、すべてがスムーズに進んだ場合は、長く時間がかかることはないでしょう。
土地家屋調査士の忙しさにもよりますので、事情があって急ぐ場合は一度相談してみましょう。
土地を購入する前に、境界確認書を確認しておこう
せっかく土地を購入するのですから、トラブルなくスムーズに進めたいですよね。
境界確認書は、トラブルを未然に防ぐために必要な書類です。
土地の購入前に、面倒でも一度は境界確認書を確認しておくことをおすすめします。