立地も価格も気に入っている土地に”井戸”がある。
土地の購入を検討する中でこんなこともあるかもしれません。
井戸がある土地の購入の際にはどんな事に気をつけて行けば良いのか紹介していきます!
井戸がある土地のリスク
土地を購入する前に、調べておくべきことの中に「井戸の有無」があります。
それは、地盤沈下の可能性が少なからずあるためです。
井戸がある土地は下に水脈が通っているため地盤が弱い可能性があります。
地盤調査結果に地下水位が記してあるので、どこまで水があるのか確認してください(井戸が有る無しにかかわらず、地盤調査の結果は重要)。
使われていない井戸の場合、水が枯れている・水質が悪くなったなどの理由も考えられるので井戸の専門業者に確認すると良いでしょう。
井戸の埋め戻し方法
地盤調査の結果をふまえて検討し設計に反映させます。
埋め戻し作業は、単に砂などを入れて埋めてしまえばいいというものではありません。
井戸は正しく埋め立てを行わないと、地盤沈下等の問題を引き起こしかねません。
ゴミなど様々なものが入っている場合もあるため内部を掃除します。
下の方から順にフチの土管を割って取り除き、節抜きの竹を入れて(空気やガスを抜くための役割)川砂で割った所まで埋めます。
その作業を繰り返し行い埋め戻しを行います。
以前は解体で出た廃棄物を井戸に投棄し埋めるというようなこともあったようですが、現在では不法投棄として禁止されています。
違法な工事が行われた場合、もう一度掘り返して埋め戻すため莫大な費用を請求されてしまう事や近隣の井戸を汚染し人体に影響が出てしまう可能性が出てきます。
適正な処理を行ってくれる業者かどうか、しっかり確認する必要があります。
また、井戸を埋める時にお祓いが必要というような事も言われる場合もあります。
お祓いというのは科学的根拠があるわけではありませんので、必ず行わなければならないという事もありません。
その家ごとや土地柄などに風習や習わしがあるため、家族の意見を聞くというのが一番良いと言えます。
既に井戸が埋められている場合
購入した土地の建物の解体作業中に井戸が見つかったといったケースもあります。
地中に隠れているため解体工事をしてみて初めて判断できるというケースもあり、事前の見積もりの追加費用として撤去代が発生してしまいます。
目で確認できない部分に関しては、しょうがないという所もあります。
この追加費用に関しては、見積書や契約書に記載されているはずです。
ただし、自分でも事前に確認をしておくようにしましょう。
いかがでしたでしょうか?
専門の業者と連携を取り、適切に処理すれば井戸のある土地の購入も選択肢に入れることができ土地購入の幅も広がります。
ぜひ土地購入の参考にしてみてください。