住宅地を歩いていると、敷地内に電柱が設置されている家を見かけることがありますよね。
実際に、自分が土地を購入するときにも電柱があるケースに出くわす場面もあります。
「鳥の糞がすごそう…。」
「庭の景観が崩れそう…。」
このように土地に電柱があると悪い印象を持たれがちですが、実は土地に電柱があることでお金がもらえるというメリットもあるんですよ。
この記事では、購入する土地に電柱がある場合のメリットデメリットを紹介しますので、ぜひ土地の購入の際の参考にしてみてください。
そもそも電柱とは?
電柱とは、電力会社が家庭や工場に電気を送るために道路上に設置している「電力柱」と、通信会社が電話回線や光ケーブルを各家庭に届けるために設置している「電信柱」の総称のことです。
土地の売買にあたり調査を依頼したいときは、電柱の番号や記号を確認して、管轄の電力会社に連絡する必要があります。
購入した土地に電柱があるメリット
敷地内に電柱が設置されている場合、電力会社と土地使用料の契約を結ぶことで、宅地であれば電柱1本につき年間1500円の使用料をもらえるというメリットがあります。
この土地使用料は電気通信事業法施工令によって定められているため、電力会社による値段の違いはありません。
しかし、地目により、田であれば年間1870円、山林であれば年間1210円といった感じに値段に違いがあります。
また、土地使用料量は各電力会社に申請しないともらえませんが、過去にさかのぼって申請することもできますので、電力会社に問い合わせてみましょう。
購入した土地に電柱があるデメリット
お金がもらえるというメリットに対して、デメリットの方が圧倒的に多いです。
まず、なんといっても景観が損なわれるのが気になりますよね。
せっかく土地を購入して庭付きの家を建てたとしても、その庭に電柱があれば少し残念な気分になるもの。
電柱があれば電線もあり、カラスやハトなどの鳥がそこにとまりますよね。
そうなれば、敷地内が糞だらけになることもありますので、掃除に苦労するだけでなく、土地の糞にはウィルスや細菌が多く含まれているので、衛生面での心配も増えます。
また、頻繁ではありませんが電柱の保守作業などで作業員が敷地内に入ってくる場合も想定されます。
このように、購入した土地に電柱がある場合のデメリットは多いと言えます。
いかがでしたか。
今回は購入した土地に電柱がある場合のメリット・デメリットについて説明しました。
土地購入の際の判断基準に役立てればと思います。