傾斜地は、通常の土地より安く売り出されていますが、がけ崩れが起こる可能性があるため、家を建てるために購入する場合は、細心の注意が必要です。
しかし、傾斜地に建つ家は見晴らしが良く、平地に建つ家にはない良さがあります。
家を建てるために傾斜地を購入する際の注意点や、傾斜地のメリットをご紹介します。
目次
傾斜地に家を建てると、建築費が高く付く
傾斜地は、相場より安く売りに出されていますが、それには理由があります。
家を建てるために傾斜地を購入する際は、以下の点に注意してください。
基礎工事に高額な費用が掛かる
購入を希望する土地の傾斜角度にもよりますが、傾斜地に家を建てる際は、家が滑り落ちないように、大掛かりな基礎工事が必要です。
大掛かりな基礎工事を行うためには、高額な費用が必要で、場合によっては基礎を作るためだけに、平地に家を建てる際と同程度の費用が掛かることがあります。
そのため、家を建てることを目的に傾斜地を購入する場合は、事前に工務店から見積もりを取り、建築費用を確認することが大切です。
なお、あまりに傾斜角度がある土地を購入して家を建てる場合は、住宅ローンの審査が通らないことがあるため、注意してください。
急傾斜地崩壊危険区域ではないか?
急傾斜地崩壊危険区域とは、傾斜角度が30度以上など、急な傾斜がある地域を表し、急傾斜地崩壊危険区域にある土地は、豪雨などで崩壊する虞があります。
もし、購入を希望する土地が傾斜地であり、なおかつ、相場より大幅に安く売りに出されている場合は、急傾斜地崩壊危険区域に位置する可能性があるため、注意してください。
なお、その土地が急傾斜地崩壊危険区域に指定されているか否かは、県や市などが公開するハザードマップなどで確認できます。
しかし、絶景を楽しめるなど、傾斜地ならではの良さもある
家を建てるために傾斜地を購入すると、高額な建築費用が必要であったり、家が建っても土砂崩れなどで流される危険性があるため、注意が必要です。
しかし、傾斜地に家を建てると、以下のような良さを楽しめます。
眺めが良い
高台にある傾斜地に家を建てれば、平地では見ることができない、眺めの良い景色を楽しむことが可能です。
また、南側に向けて傾斜する土地を購入しつつ家を建てれば、正面にマンションなどがない限り、一日中日当たりが良く、冬の光熱費なども節約できます。
ただし、北側に向けて傾斜する土地を購入すると、季節を問わず日当たりが悪く、冬も寒々しいため、注意してください。
傾斜地ならではの家が建つ
傾斜地は、傾斜を活かした独特の家を建てることができます。
例えば、半地下の部屋がある家や、展望台がある家など、アイディア次第で様様で、友人にも自慢することが可能です。
傾斜地に家を建てる際は、建築士と一緒に建てる
家を建てることを目的に、傾斜地を購入する際の注意点や、傾斜地に家を建てるメリットなどをご紹介しました。
傾斜地に家を建てる際は、平地に家を建てるより建築費用が高額になります。
よって、安いことを理由に傾斜地を購入すると、結局は高く付くため、注意してください。
なお、安いことが理由ではなく、眺めが良いなどを理由に傾斜地を購入する場合は、傾斜地に家を建てた経験がある建築士を探し、建築士のアドバイスを受けながら土地を購入しつつ、家を建てるのがお勧めです。
そうすれば、平地では建てることができない、傾斜地ならではの素敵な家を建てることができます。