土地を購入したが、制限で理想の家が建たない。建築の基礎知識

土地を購入した後は、理想の家を建てるのが一般的ですが、建築基準法により様様な制限が設けられているため、好き放題に建てることはできません。

これから土地を探しつつ購入して、家を建てようと希望する方へ向けて、土地探しの際に気を付けたい、建築制限についてご紹介します。

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土地を探す際は、建ぺい率や容積率の確認を忘れずに

土地を探す際は、日当たりや坪単価ばかりに目を奪われがちですが、土地には様様な制限が設けられています。

以下に、土地を探す際に気を付けたい制限についてご紹介します。

建ぺい率

土地の広告を見ると「建ぺい率」が記載されていますが、建ぺい率とは、その土地に建てることができる、建物の建築面積の制限を表します。

建築面積と聞くと、延床面積をイメージしますが、建ぺい率で制限されるのは建坪(建物が地面を覆う坪数)です。

具体的には、敷地面積が50坪の土地で、建ぺい率が50%に制限されている場合は、おおむね、1階の床面積が25坪までの家を建てることが可能となります。

容積率

容積率とは、その土地に建てることができる、建物の延坪の制限を表します。

具体的には、敷地面積が50坪の土地で、容積率が50%に制限されている場合は、その土地には、1階や2階、3階など、建物全体の延床面積の合計が、25坪までの家を建てることが可能です。

容積率は、建ぺい率と混同することがありますが、建ぺい率は主に、1階の延床面積の制限と考え、容積率は主に、建物全体の床面積の制限と考えれば、理解しやすくなります。

高さ制限

高さ制限とは、その土地に建てることができる、建物の高さの制限を表します。

具体的には、高さ制限が10mの土地は、10m以下の家を建てることが可能です。

また、土地には、建物の屋根の勾配角度などを制限する「北側斜線制限」、建物の形態を制限する「日影規制」が設けられている場合もあるため、合わせて注意してください。

市街化調整区域や農地は、建築自体が制限される

土地には、建ぺい率や容積率などが設定され、建築できる家の建坪などが制限されますが、以下の場合などは、建築自体が制限されるため、注意してください。

田畑などの農地

ネットで土地を探すと、地目が「田」や「畑」に設定されている土地を見掛けますが、それらの土地は農地です。

農地は農業用地であるため、建築自体が制限され、勝手に家を建てることができません。

ただし、農地であっても、農業委員会などへ申請を行いつつ、農地転用という手続きを取れば、家を建てることができる場合があります。

市街化調整区域

購入を希望する土地が「市街化調整区域(都市計画により、市街化を抑制する区域)」に指定されている場合は、一部例外を除き、建築が制限されます。

そのため、家を建てることを目的に土地を購入する際は、市街化調整区域に指定されていないか、確認することが大切です。

土地を購入する際は、建築課に制限を確認するのを忘れずに

これから土地を探しつつ購入し、家を建てようとする方へ向けて、様様な制限をご紹介しました。

土地探しの基礎知識として活用してください。

なお、ご紹介した制限以外にも、「道路斜線制限(その土地が接する道路の環境を守るための制限)」や、「隣地斜線制限(その土地の隣地の住環境を守るための制限)」など、土地には様様な制限が設けられていることがあります。

そのため、土地を購入する際は、市役所の建築課などに、その土地に設定されている制限を確認し、理想の家を建てられるか、確認することが大切です。

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