土地を購入するには、とても大きなお金がかかります。
家を建てるとなるとさらにお金がかかりますし、毎年支払う税金も増えます。
そこで、土地を購入したら受けられる税金の控除を利用して、上手に節約しましょう。
申請したら無税になることもある、不動産取得税の控除
不動産取得税とは
不動産取得税とは、土地や建物を購入した場合、支払わなければならない税金です。
不動産取得税は、土地のある地域の都道府県税事務所に納めます。
土地を購入すると、数か月後に都道府県税事務所から納税通知書が送られてきます。
ここで、都道府県により違いはありますが、原則として60日以内に不動産取得税減額申告手続きをしておくと、税金の控除が受けられます。
この手続きについては都道府県のホームページに掲載されているので、一度確認してみることをおすすめします。
不動産取得税には控除があり、土地を購入した日から2年以内に家を建てた場合、軽減措置が受けられます。
これならほとんどの人が当てはまりそうですね。
不動産取得税の計算例
まず、軽減前の税額と軽減後の税額を算出します。
軽減前の税額から、軽減後の税額を引いたものが、納めなければならない不動産取得税の金額です。
土地を1,000万円、200平方メートル(約60坪)として計算してみます。
平成30年3月末までに購入した土地は、不動産の価格を2分の1にして計算します。
軽減前の税額=不動産の価格×3%
軽減前の税額=1000万円×2分の1×3%=150,000円
軽減後の税額=土地1平方メートル当たりの価格×住宅の床面積の2倍(200平方メートルを超える場合は200平方メートル)×3%
軽減後の税額=(1,000万円×1/2÷200平方メートル)×200平方メートル×3%=150,000円
軽減前の税額-軽減後の税額=150,000円-150,000円=0円
ということで、この場合の不動産取得税は0円になります。
登録免許税にも軽減措置がある
登録免許税とは
登録免許税は、登記を行う場合に納めなければならない税金のことです。
土地を購入した場合は、土地についての登記が必要になるので、必ず支払わなければなりません。
土地の登録免許税の計算例
ここでは、土地の所有権移転登記の登録免許税について計算してみます。
登録免許税=土地の課税標準額×税率2%
土地を1000万円として計算してみます。
1000万円×2%=20万円
軽減措置がない場合は、登録免許税は20万円です。
平成31年3月31日までに登記を行う場合、税率が1.5%に軽減されます。
1000万円×1.5%=15万円
軽減後の登録免許税は、15万円になります。
まとめ
土地を購入することは、人生でもビッグイベントの一つですね。
かかるお金の単位がいつもと違うので、思わず見逃してしまうこともあるかもしれません。
控除や減額を上手に利用して、節約してみましょう。