初めて土地を購入する際は、どのような物が必要か分からず、とても不安です。
不動産業者を仲介させつつ、個人が売りに出す土地を個人がローンで購入する場合や、現金で購入する場合の必要書類などをご紹介します。
目次
つなぎ融資など、ローンで土地を購入する場合
ローンで土地を購入する場合は、まず売り主と売買契約を結び、その後日に残金決済を行うことになり、それぞれの必要書類は、以下のとおりとなっています。
なお、売買契約は、買い主、売り主、不動産業者の三者を交えつつ行い、残金決済は、さらに司法書士を交えた四者で行うのが一般的です。
売買契約時に必要なもの
本人確認書類
売買契約時は、運転免許証やパスポートなど、顔写真付きの身分証明証が必要書類となります。
しかし、不動産業者によっては、保険証など、顔写真が付いていない物も本人確認書類と見なされることがあるため、詳しくは、不動産業者にお問い合わせください。
ローンの申込書類など
つなぎ融資など、ローンを用いて土地を購入する場合は、売買契約時に不動産業者や売り主に対して、ローンの申込書類などを見せる必要があります。
ただし、土地を仲介する不動産業者によっては、不要な場合もあるため、詳しくは、不動産業者にご確認ください。
印鑑
つなぎ融資など、ローンを用いて土地を購入する場合は、様々な書類に対して、実印での捺印を求められます。
よって、売買契約時は実印が必要です。
手付金
ローンで土地を購入する場合は、売買契約時に売り主に対して、手付金を支払う必要があります。
手付金は、売り主の希望により異なりますが、土地代金の10%程度が一般的です。
仲介手数料の半金
不動産業者を仲介させつつ土地を購入する際は、不動産業者に手数料を支払う必要があり、ローンで土地を購入する場合は、売買契約時に半金を支払います。
印紙代
売買契約時は、売買契約書に署名捺印を行う必要があり、売買契約書には、印紙を貼る必要があります。
そして、印紙は、不動産業者が事前に用意するのが一般的です。
そのため、売買契約時は、不動産業者に印紙代(通常1万円~2万円程度)を支払う必要があります。
残金決済時に必要なもの
本人確認書類
残金決済時は、売買契約時と同じく、本人を証明する物が必要書類となります。
住民票の写し
残金を支払い、土地が引き渡された後は、司法書士により、法務局で土地の名義変更の手続きが行われるため、その際の必要書類として、住民票の写しが必要です。
実印と印鑑証明書
つなぎ融資などを利用して、ローンで土地を購入し、土地に抵当権が設定される場合は、残金支払時に、実印と印鑑証明書が必要です。
なお、残金決済時は、様々な書類への捺印が求められるため、実印に加え、認め印も持参すれば安心です。
残金
手付金を除いた土地代の残金で、売り主に支払います。
仲介手数料の半金
売買契約時に支払った、仲介手数料の残金で、不動産業者に支払います。
司法書士への報酬
残金を支払い、土地が引き渡された後は、司法書士により、法務局で名義変更の手続きが行われるため、その報酬(手数料)を支払う必要があります。
登録免許税
残金を支払い、土地が引き渡された後は、司法書士により名義変更の手続きが行われますが、その際は、土地の評価額に対して2%程度の登録免許税が課税されます。
そのため、買い主は、残金決済時に司法書士に対して、登録免許税を預けておく必要があります。
現金で土地を購入する場合
現金で土地を購入する場合は、買い主、売り主、不動産業者、司法書士の四者を交えつつ、売買契約と土地代金の支払いを同日中に行い、その際の必要書類などは以下のとおりとなっています。
本人確認書類
運転免許証やパスポート、各種保険証や住民基本台帳カードなどです。
住民票の写し
土地代金を支払った後は、司法書士により、法務局で名義変更の手続きが行われ、その際の必要書類として住民票が欠かせません。
印鑑
売買契約書などに捺印をするために、必要になるのが印鑑です。
売買契約時や代金支払時は、様々な書類や領収書への署名捺印が求められるため、実印と認め印の両方を持参するのがお勧めです。
仲介手数料
不動産業者を仲介しつつ土地を購入する場合は、不動産業者に仲介手数料を支払う必要があります。
仲介手数料は土地代により異なり、400万円を超える土地を購入した場合は、取引額の3%以内などとなっています。
印紙代
売買契約書には署名捺印が必要ですが、印紙も貼る必要があります。
そのため、売買契約時は、1万円~2万円程度の印紙代を支払います。
司法書士への報酬と登録免許税
土地の購入後は、司法書士により名義変更の手続きが行われるため、その報酬(6~8万円程度)と、その手続に要する登録免許税(土地の評価額の2%程度)が必要です。
必要書類は、落ち着いて慌てず準備
土地を購入する際の必要書類などをご紹介しました。
土地を購入する際は、必要書類を不動産業者や金融機関などに事前に確認しつつ、焦らず用意するのが大切です。
なお、つなぎ融資など、ローンで土地を購入する際は、場合によって、残金決済時に預金通帳が必要になることがあるため、注意してください。