土地を購入する際は、様々な観点から、その土地が良い土地か見極める必要があります。
家を建てるために土地を購入しようと希望する方へ向けて、その土地に良い家が建つかを見極める、3つのチェックポイントをご紹介しましょう。
目次
良い家が建つかを見極める、3つのチェックポイント
見極め方その1 地盤を確認する
良い家を建てるためには、頑丈な地盤が必要で、地盤がゆるいと、丈夫で長持ちする家を建てることができません。
土地の地盤の状態を確認するには、ボーリング調査が有効ですが、土地を購入する前にボーリング調査を行うためには、売り主の承諾が必要となります。
売り主の承諾が得られず、ボーリング調査ができない場合は、国土交通省が全国各地の地盤の状況を公表するサイト「国土交通省 国土地盤情報検索サイト KuniJiban (http://www.kunijiban.pwri.go.jp/jp/)」にて、購入を希望する土地、または、その周辺の地盤の状況を調べることが可能です。
見極め方その2 盛土や切土がないか確認する
盛土(もりど)とは、土を盛りつつ斜面を平らにすることを表し、切土(きりど)とは、土を削って斜面を平らにすることを表します。
盛土や切土で作られた土地は、通常の土地より地盤がゆるい場合があり、地盤沈下などが起こる可能性があるため、家を建てる際は地盤を改良したり、杭を打つ必要があるため、注意が必要です。
見極め方その3 ガラがないか確認する
ガラとは、家を解体した際に出る建築廃棄物を表します。
ガラは、家を解体し、売りに出されている土地に埋まっていることが多く、ガラが埋まっている土地は地盤がゆるいため、丈夫な家が建ちません。
よって、土地を購入するか否かを見極める際は、ガラが埋まっていないか確認することが大切です。
注意しつつ購入した方が良い3つの土地
ここからは、家を建てることを目的に土地を購入する際に、よく考えてから購入した方が良い、3つの土地をご紹介しましょう。
その1 畑や田であった土地
過去に畑や田であった土地は地盤がゆるく、また、水はけも悪いため、良い家を建てるためには、地盤改良に高額な費用が掛かります。
よって、過去に畑や田であった土地を購入する際は、注意してください。
なお、その土地が過去に畑や田であったか確認するには、その土地の周辺に、畑や田がないかを確認するのが容易です。
畑や田に囲まれている土地は、その土地も畑や田であった可能性が非常に高いといえます。
その2 川や沼を埋め立てた土地
川や沼を埋め立てつつ造成した土地は、畑や田であった土地と同じく地盤がゆるいため、良い家を建てるためには、地盤改良に高額な費用が掛かることがあります。
特に、土地が所在する地名に、「川」「沢」「泉」など、水を連想させる漢字が含まれている場合は、川や沼を埋め立てつつ造成された土地の可能性があるため、注意してください。
その3 急傾斜地
急傾斜地(傾斜度が30度以上の土地)は、平地より安く購入できるため、目を引きますが、家を建てるためには、平地より大掛かりな基礎工事が必要となるため、高額な費用が必要です。
また、急傾斜地は、土砂災害なども起こりやすいため、購入する際は、ぜひ注意してください。
良い土地の見極め方まとめ
丈夫な家を建てられる、良い土地を見極める3つの方法や、注意しつつ購入した方が良い3つの土地をご紹介しました。
家を建てるために、土地を購入する際の基礎知識として活用してください。
なお、地盤がゆるい土地も、慎重に地盤改良を行えば、丈夫で長持ちする、良い家を建てることができます。
よって、気に入った土地が見付かるものの、その土地の地盤がゆるい場合は、工務店などに相談しつつ、諦めずに地盤改良に挑戦してください。