「手順が分かりにくい」とお嘆きの方が多い土地の購入方法ですが、全体の流れを把握すれば、思いのほか簡単です。
土地の購入を希望するものの、手順が分からない方へ向けて、土地購入の流れや登記に関すること、土地を購入する際の節約情報をご紹介します。
目次
ステップは全部で8つ! 土地購入の主な流れ
土地を購入する際は、様々な手続きが必要ですが、流れを把握すれば、手順は単純です。
8つのステップに分けて、不動産業者を仲介しつつ、個人が売りに出している土地を購入する際の流れをご紹介しましょう。
ステップ1 土地探し
土地を購入する流れの第1ステップは、なんといっても土地探しです。
土地探しは、不動産業者への依頼はもちろん、ネットでも検索が可能で、お気に入りの土地が見つかれば、問い合わせつつ現地を見学し、購入するか否か決めましょう。
なお、ローンを利用しつつ、土地を購入する場合は、利用できる金融機関も同時に探すのがお勧めです。
ステップ2 購入申込み
良い土地が見つかり、購入する意思があることを不動産業者に伝えると、購入申込書への署名を求められます。
購入申込書に署名をして、不動産業者に手渡せば、本格的な土地購入手続きの開始です。
購入申込書を受け取った不動産業者は、土地の詳細を再度確認したり、売り主に連絡を取りつつ、重要事項説明書の作成に取り掛かります。
重要事項説明書とは、土地の詳細が記載された書類で、一週間程度で完成することが一般的です。
ステップ3 重要事項説明
重要事項説明書が完成すれば、不動産業者の事務所などで、「重要事項説明」を受けることになります。
重要事項説明では、不動産業者が買い主に対して、重要事項説明書を読み上げつつ、土地の詳細を説明します。
説明に納得をすれば、買い主が重要事項説明書に署名捺印をして、重要事項説明は完了です。
なお、重要事項説明を受けた際に、事前に聞いていた内容と、土地の状況が異なるなどを理由に、納得できない場合は、署名捺印を拒否しつつ、購入をキャンセルすることができます。
ステップ4 売買契約と手付金の支払い
重要事項説明書に署名捺印を行った後は、売り主と売買契約を結びます。
この売買契約により、土地の購入が正式に決定し、売買契約の際は、売り主への手付金と、不動産業者への仲介手数料の支払いが欠かせません。
この際に支払う手付金は、土地代の10%程度で、仲介手数料は、全額の50%程度になることが一般的です。
なお、ローンを利用せず、土地を購入する場合は、手付金を支払わず、売買契約の締結後に、土地代や仲介手数料を一括で支払いつつ、そのまま土地の引き渡しとなります。
ステップ5 ローンの申込み
ローンを利用しつつ、土地を購入する場合は、売買契約の締結後に、金融機関にローンを申し込みます。
この際に、ローンを利用することができない虞がある場合は、「ステップ4」で締結する売買契約の契約書に、ローン特約(ローンが利用できない場合は、契約は無効にするとの約束)を追記しておくことが大切です。
ステップ6 土地代金など、残金の支払い
ローンの借り入れが完了次第、売り主に土地代金の残金や、不動産業者に仲介手数料の残金を支払います。
この際は、土地に掛かる固定資産税や都市計画税の清算も行い、土地の引き渡し後に必要となる登記のために、司法書士への手数料の支払いも欠かせません。
なお、ローンを利用せず、土地代金を一括で支払う場合は、「ステップ4」の時点で、支払いを済ませるのが一般的です。
ステップ7 土地の引き渡し
土地代金や、仲介手数料の支払いが完了すれば、売り主から買い主に土地が引き渡されます。
その土地に家を建てる場合は、その段取りに移行してください。
ステップ8 登記
土地の引き渡しの完了後は、その土地があなたの土地になったと公的に証明するために、登記を行う必要があります。
登記は、司法書士に依頼することが一般的で、その際は手数料が必要となり、手数料は、「ステップ6」にて支払うのが通例です。
登記は、1~2週間程度で完了し、登記が完了すれば、土地を購入する全ての手続きが完了します。
値引き交渉に挑戦! 土地購入の節約情報
品物を購入する際に、値引き交渉をしたことはありませんか?
値引き交渉をして、売り主が納得をすれば、買い主は安く品物を購入できますが、実は、土地を購入する際も値引き交渉が可能です。
例えば、3,000万円で売りに出されている土地であれば、2,900万円などへの値引き交渉が可能で、1,500万円で売りに出されている土地であれば、1,450万円などへの値引き交渉ができます。
値引き交渉は、先にご紹介した土地を購入する際の流れでいうと、「ステップ2」の購入申込み時に、不動産業者にその旨を伝えることで可能になるため、意欲がある方は、挑戦してください。
ただし、過度な値引き交渉をすると、売り主の機嫌を損ね、値引きはおろか、土地の売却自体を拒否されることがあるため、気を付けることが大切です。
流れを把握すれば、土地の購入は簡単!
不動産業者を仲介しつつ、個人が売りに出している土地を購入する流れをご紹介しました。
土地を購入する手続きは、複雑なイメージがありますが、流れを把握すれば、思いのほか簡単です。
なお、ご紹介した土地購入の流れは一般的なもので、不動産業者によっては、手順が異なる場合があるため、注意してください。
ご紹介した内容が、皆様の土地の購入に役立てば幸いです。