「車が欲しいけどガレージがない。おまけに、敷地内にガレージを建てる場所もない」とお困りの場合は、新たに土地を購入して、ガレージを建てるのが一番です。
しかし、その際に心配なのが建築確認申請の必要性で、必要な場合は費用が掛かります。
土地(更地)を購入して、ガレージを新築する場合における、建築確認申請の必要性についてご紹介します。
目次
都市計画区域内の場合は、建築確認申請が必要
土地を購入し、ガレージを建てる際の建築確認申請の必要性は、その場所が都市計画区域に指定されているかにより異なります。
都市計画区域内の場合
ガレージを建てようと購入する土地が、市街化区域(市街化を促す区域)、または、市街化調整区域(市街化を抑制する区域)に指定されている、都市計画区域内に位置する場合は、建築確認申請が必要です。
なお、ガレージを建てようと購入する土地が、市街化調整区域に位置する場合は、建築確認申請を行っても、一部例外を除き建築できないため、注意してください。
都市計画区域外の場合
市街化区域や市街化調整区域に指定されていない、都市計画区域外にガレージを建てる場合は、建築確認申請は不要です。
ただし、100㎡を超える大きなガレージを建てる場合などは、建築確認申請が必要になるため、注意してください。
また、ガレージを建てようと希望する土地が、都市計画区域外に位置していても、準都市計画区域(将来的に都市化が計画されている地域)に指定されている場合は、建築確認申請が必要です。
都市計画区域内や区域外は、どうやって調べる?
先に、土地(更地)を購入してガレージを建てる場合における建築確認申請は、都市計画区域内は必要で、都市計画区域外は、主に不要とご紹介しました。
そこで気になるのが、その土地が、都市計画区域内であるか否かの見分け方ですが、以下の方法で確認できます。
役所に問い合わせる
県庁や市役所に問い合わせれば、ガレージを建てようと購入する土地が、都市計画区域内か否か確認できます。
また、一部の県や市では、都市計画区域の範囲をホームページで公開しているため、その場合は、ネットで確認することも可能です。
不動産業者に問い合わせる
購入を希望する土地を仲介する不動産業者に問い合わせれば、その土地が都市計画区域に位置するか否か確認できます。
ただし、不動産業者によっては、勘違いなどにより、間違った答えが返ってくることがあるため、注意してください。
条例により条件が異なる場合があるため、注意が必要
土地(更地)を購入して、ガレージを建てる際の建築確認申請の必要性についてご紹介しました。
建築確認申請は、都市計画区域内に土地を購入してガレージを建てる際は必要で、区域外の場合は主に不要です。
なお、ご紹介したのは、建築基準法によるもので、県や市により特別な条例が定められ、場合によっては、都市計画区域外であっても、建築確認申請が必要になることがあります。
そのため、ガレージを建てるために土地を購入する際は、事前に市役所などに、建築確認申請の必要性を問い合わせるのがお勧めです。
また、購入を希望する土地に母屋が建っていて、そこにガレージを増築する場合は、建築確認申請が必要になる条件が異なるため、注意してください。