土地を購入するために銀行から借り入れできる? 各融資の注意点

完成済みの家を購入する際は、住宅ローンで銀行から借り入れできますが、土地を購入する際も、借り入れすることが可能です。

家を建てるために土地を購入する際に、銀行から借り入れできる融資の種類や、融資を利用する際の注意点をご紹介します。

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つなぎ融資や分割融資により、土地の購入資金を借り入れできる

土地を購入するために、銀行からお金を借りたいと希望する場合は、以下の融資により借り入れが可能です。

ただし、どの融資も、家を建てることを前提とした土地を購入する際のみに利用が可能で、ただ単に土地を購入する際は利用できないため、注意してください。

つなぎ融資

更地を購入しつつ家を建てる際は、土地の購入時や建築時など、合計4~5回に分けて、土地の売主や建築業者に代金を支払う必要があります。

しかし、住宅ローンは、完成済みの家を購入する代金を賄うために、家の完成後に貸し出されるため、土地の売主や建築業者に支払う代金を賄うことはできません。

そこで、それらの代金を賄うため、住宅ローンが実行される前に、その都度貸し出されるのが「つなぎ融資」で、つなぎ融資は、家の完成後に貸し出される住宅ローンをもって、返済されたと見なされます。

なお、つなぎ融資は、みずほ銀行や三井住友銀行、楽天銀行、イオン銀行などで利用が可能です。

分割融資

分割融資は、家を建てることを目的とした土地を購入する際に、土地の購入費用と建築費用を賄うために貸し出される融資を表します。

住宅ローンは、家の完成後に貸し出されますが、分割融資は、土地の購入時から貸し出されるのが特徴です。

なお、分割融資は、主に地方銀行などで商品化されています。

土地先行融資

土地先行融資は、家を建てることを目的とした土地を購入する際に、土地の購入費用だけを賄うために貸し出される融資を表します。

住宅ローンは、家の完成後に、完成済みの家を購入するために貸し出されますが、土地先行融資はその名の通り、土地を購入する代金を賄うために貸し出されるのが特徴です。

なお、土地先行融資は、地方銀行や信用金庫、信用組合などで商品化されています。

つなぎ融資は金利が高く、分割融資は返済期間の開始が早い

つなぎ融資や分割融資、土地先行融資を利用すれば、銀行からお金を借りつつ、土地を購入することが可能です。

しかし、それぞれの融資には、以下の特徴があるため、注意してください。

つなぎ融資

つなぎ融資は、住宅ローンが貸し出される前に、住宅ローンに付随する形で実行されますが、住宅ローンとは個別の契約が必要です。

そのため、つなぎ融資を希望する場合は、つなぎ融資だけの審査や契約、手数料(10万円程度)が必要となります。

また、つなぎ融資は、住宅ローンとは個別の金利が設けられ、住宅ローンの金利が0.5%~2.5%程度であるのに対し、つなぎ融資の金利は3~4%程度と高額です。

分割融資と土地先行融資

つなぎ融資は、家が完成した後に貸し出される住宅ローンをもって、返済されたと見なされるため、返済期間は実質、家の完成後に開始されます。

これに対して、分割融資や土地先行融資は、借り入れした翌日から、元本据え置きで返済期間が開始されます。

そのため、賃貸住宅などに住みつつ、分割融資や土地先行融資を利用して、土地を購入して家を建てる場合は、家が完成するまで、家賃と利息の両方を支払う必要があるため、注意してください。

ローンで土地を購入する場合も、所持金(手付金)が必要

家を建てるために土地を購入する際に、銀行から借り入れできる融資の種類や、それぞれの融資の注意点をご紹介しました。

銀行から借り入れしつつ、土地を購入したいと希望する方がいらっしゃいましたら、ぜひ参考にしてください。

なお、土地の購入費用を賄うために、銀行から借り入れすることはできますが、ローンで土地を購入する際は、銀行から資金が貸し出される前に、土地の売主に手付金を支払う必要があります。

そのため、銀行から融資を受けつつ、土地を購入しようとする場合も、所持金(手付金)が必要となるため、注意してください。

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